朝、ベッドで伸びをする40代の女性

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寝不足は肌に出る? 睡眠と肌の研究で分かっていること

「寝不足の翌日は肌の調子がよくない」と感じる方は多いと思います。睡眠を短くしたときに肌の数値や顔の見た目がどう変わるのかを、人を対象にした研究から整理しました。

根拠 初期4分で読めます公開 2026.10.19更新 2026.10.19
RATRAT編集部
生成AIで下書きし、編集部が出典と内容を確認しました
この記事の要点
  • 睡眠を3〜4時間に制限する日が2〜6晩続くと、肌のうるおいが下がったという小規模な試験の報告がある
  • 寝不足の日の顔は、まぶたが下がり、目の下のくまが濃く、疲れて見えると評価された
  • 一方、181人をくじ引きで分けた試験では、一晩の徹夜で顔の見た目に差は出ていない
  • 長い期間の睡眠不足で肌の老化が早まるかは、まだ分かっていない

睡眠を数日短くすると、肌のうるおいが下がり、水分が逃げやすくなったという小規模な試験の報告があります。一方で、181人をくじ引きで分けた試験では一晩の徹夜で顔の見た目に差がなく、どこまで「肌に出る」のかは、まだ結論が出ていません。

寝不足の顔は、ほかの人から見て分かる?

スウェーデンのカロリンスカ研究所のチームは、10人の顔写真を2回撮影しました。1回は普通に眠った日、もう1回は前の晩に5時間しか眠らず、そのまま31時間起きていた日です。40人が写真を評価したところ、寝不足の日の顔は、まぶたが下がり、目が赤く腫れぼったく、目の下のくまが濃く、肌が青白く見えると判定されました。しわや口角の下がりも、目立つと評価されています。

ただし、これは写真を見た人の印象です。肌そのものを機械で測ったわけではありません。

肌の数値は、どう変わる?

フランスの試験では、ふだんよく眠れている30〜55歳の女性24人が、2晩続けて睡眠を3時間に制限しました。前後で肌を専用の機械で測ると、肌のうるおい(角層の水分量)が下がり、肌から逃げる水分の量が増えていました。肌の伸びやすさなど弾力に関わる数値や、写真で測った顔の明るさも下がっていました。肌の表面から採った試料では、脂質が酸化してできる物質(マロンジアルデヒド)が増えていました。

肌の表面にある角層は、外からの刺激を防ぎ、内側の水分を逃がさないための壁の役目をしています。逃げる水分の量が増えたという結果は、この壁の働きが一時的に弱まった可能性を示しています。

韓国では、40代の女性32人が、1週目は1晩8時間、2週目は1晩4時間の睡眠を、それぞれ6晩続けました。睡眠を短くした1日目から肌のうるおいが下がり、つや・透明感・弾力・しわの評価も悪くなりました。うるおいはその後も下がり続け、期間を通じて最も大きく落ちたのは弾力でした。肌のきめは、1日目には変わらず、4日目から悪くなっていました。睡眠時間は、参加者がつけたスマートウォッチで確かめています。

どちらの試験も、化粧品会社の研究所に所属する研究者が加わっています。また、比べている相手は別の組ではなく、「睡眠を短くする前の同じ人」です。

効果ごとの根拠の強さ判定の基準
調べたこと根拠結果
寝不足の顔は疲れて見えるか(10人の写真を40人が評価)根拠 初期まぶたの下がり・目の下のくま・青白さなどが目立つと評価
2晩、睡眠3時間(30〜55歳の女性24人)根拠 初期うるおいが低下し、逃げる水分が増加。顔の明るさも低下
6晩、睡眠4時間(40代の女性32人)根拠 初期1日目からうるおい・弾力・しわの評価が悪化
一晩の徹夜(181人をくじ引きで分けた試験)根拠 有望肌の色・目の開き・目の下の暗さに差なし。他人の評価にも差なし
睡眠時間と顔の老け具合(約42万人の遺伝子データ)根拠 初期影響する関係は見られず

差が出なかった研究もある?

同じスウェーデンのチームは2019年に、より大きな試験を発表しています。181人をくじ引きで2組に分け、片方には一晩徹夜を、もう片方には普通に眠ってもらいました。翌日に顔を撮影し、141人は肌の色も機械で測りました。肌の色、目の開き具合、口角、目の下の暗さのどれにも、組の間で差はありませんでした。写真を見た63人の評価にも、差はありませんでした。

長い期間の睡眠についても調べられています。2023年の解析は、英国の約42万人の健康調査のデータを使い、生まれつきの遺伝子の違いを手がかりに原因と結果の関係を推定しました(メンデルランダム化という方法です)。その結果、睡眠時間が顔の老け具合に影響するという関係は見られませんでした。同じ解析で、肥満と喫煙には関係が見られています。

肌の数値が下がった試験と差が出なかった試験では、条件がかなり違います。前者は睡眠を減らす日が2〜6晩続き、肌のうるおいや弾力を機械で測っていました。後者は一晩だけで、主に顔の色や目元を写真と機械で調べています。どちらの結果も、その条件の範囲で読む必要があります。

まだ分かっていないこと肌の数値が下がった試験は、どれも20〜30人ほどの小規模なものです。睡眠を短くする前後を同じ人で比べており、くじ引きで分けた比較の組はありません。化粧品会社の研究者も加わっています。くじ引きで分けた181人の試験では差がありませんでしたが、こちらは一晩だけの徹夜でした。数晩の寝不足のあと、肌の数値がどれくらいで元に戻るのか、何年も睡眠不足が続いたときに肌の老化が早まるのかは確かめられていません。肌を測った試験の参加者は30〜50代の女性が中心で、60代以上の方や男性にそのまま当てはまるかも分かっていません。

では、どうすればよいか

数晩の寝不足で肌のうるおいが下がることは、小規模な試験でくり返し報告されています。ただ、それが見た目にどこまで表れるのか、睡眠不足が何年も続いたときに肌の老化が早まるのかは、まだ分かっていません。肌のためだけに考えるより、体全体のために睡眠の時間を確保することが、無理のない目安になりそうです。

今日からできること
  • まずは睡眠の時間を確保する。肌の数値が下がった試験は、3〜4時間の睡眠が2〜6晩続いた条件だった
  • 寝不足のあとに肌の乾燥が気になるときは、いつもの保湿を続けながら、まず睡眠を見直す
  • いびきや日中の強い眠気が続く方、眠れない日が続く方は、医師に相談する
詳しく知りたい方へ(研究の中身)
寝不足の顔の印象(Sleep 2013)10人(うち女性5人)を、普通に眠った日と、5時間睡眠のあと31時間起きていた日に撮影。40人が評価。寝不足の日は、まぶたの下がり、目の赤み・腫れ、目の下のくま、青白さ、しわ、口角の下がりが目立つと評価。湿疹や唇の緊張には差なし。カロリンスカ研究所
2晩の睡眠制限(Sleep Med 2022)よく眠れている30〜55歳の健康な女性24人。2晩続けて睡眠3時間。うるおいの低下、経表皮水分蒸散量の増加、肌の伸びやすさ・粘弾性の低下、pHの上昇(4.8→4.9)、顔の明るさ・彩度の低下を報告。共著者に化粧品会社の研究所の所属者
6晩の睡眠制限(Skin Res Technol 2020)40代の韓国人女性32人。1週目は8時間、2週目は4時間の睡眠を各6晩。睡眠時間はスマートウォッチで確認。1日目からうるおい・つや・角質のはがれ・透明感・弾力・しわが悪化、きめは4日目から悪化。弾力の低下が最も大きい。著者の多くが化粧品会社の研究所の所属
一晩の徹夜のくじ引き試験(J Sleep Res 2019)181人を一晩の徹夜か普通の睡眠(床にいる時間8〜9時間)にくじ引きで分けた。141人は分光測色計で肌の色を測定、写真は63人が評価。肌の色・目の開き・口角・目の下の暗さ、他人による健康さ・青白さ・疲れの評価のどれにも差なし
遺伝子データの解析(Aesthetic Plast Surg 2024)英国の健康調査(UK Biobank)の42万3,999人の要約データを使ったメンデルランダム化解析。肥満(BMI・腹囲と腰回りの比)と喫煙は顔の老け具合と関連。飲酒・血糖の指標・睡眠時間には因果関係を示す結果なし
出典
  1. Sundelin T, et al. Cues of fatigue: effects of sleep deprivation on facial appearance. Sleep. 2013. PMID 23997369
  2. Léger D, et al. "You look sleepy…" The impact of sleep restriction on skin parameters and facial appearance of 24 women. Sleep Med. 2022. PMID 34971928
  3. Jang SI, et al. A study of skin characteristics with long-term sleep restriction in Korean women in their 40s. Skin Res Technol. 2020. PMID 31692145
  4. Holding BC, et al. The effect of sleep deprivation on objective and subjective measures of facial appearance. J Sleep Res. 2019. PMID 31006920
  5. Liu XJ, et al. Obesity, Glycemic Traits, Lifestyle Factors, and Risk of Facial Aging: A Mendelian Randomization Study in 423,999 Participants. Aesthetic Plast Surg. 2024. PMID 37605021
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ReverseAging.Tech をつくる人

加藤順彦
代表者加藤順彦MARUICHI PTE. LTD. CEO

自らの体験をきっかけに、幹細胞点滴の魅力を広めています。100名を超える方々をご案内する中で、その可能性をますます実感しています。人生100年時代にふさわしい選択肢として、あなたの選択肢のひとつに加えていただけたら嬉しいです。

山中大介医師
監修者・医師山中大介DMTC CLINIC 院長

美容医療に携わる中で、幹細胞治療の可能性に注目しています。医師としての視点から、安心できる正しい情報を皆さんにお届けします。

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