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筋トレは週何回で、長生きに近づく?

ウォーキングに比べて、筋トレと長生きの関係はあまり知られていません。どのくらいの量で差が出るのか、年をとってから始めても意味があるのかを、人の研究から整理しました。

根拠 初期5分で読めます公開 2026.10.17更新 2026.10.17
RATRAT編集部
生成AIで下書きし、編集部が出典と内容を確認しました
この記事の要点
  • 筋トレをしている人は、していない人より追跡中に亡くなる割合が10〜17%低いと、16の追跡調査のまとめで報告されている
  • 差が最も大きかったのは週30〜60分ほど。週2回が目安になりそうで、長くやるほどよいとは限らない
  • 筋力が伸びることは高齢者の比較試験で確かめられているが、寿命がのびるかはまだ分かっていない

筋トレをしている人は、していない人より、追跡中に亡くなる割合が10〜17%低いと報告されています。世界の追跡調査をまとめた研究の結果です。差が最も大きかったのは週30〜60分ほどで、週2回程度がひとつの目安になりそうです。

ただし、どれも観察研究(ふだんの暮らしをそのまま調べ、その後の健康と見比べる方法)です。筋トレで寿命がのびると確かめたものではありません。

筋トレをする人は、長生きしている?

2022年に、東北大学などの日本の研究チームが、16の追跡調査をまとめました。対象は、重い持病のない大人です。筋トレをしている人は、亡くなる割合が10〜17%低くなっていました。ウォーキングなどの有酸素運動の影響を、差し引いたうえでの数字です。心臓や血管の病気、がん、糖尿病になる割合でも、同じような傾向でした。

英国では、30歳以上の約8万人を調べた研究があります。ジムでの運動に加え、自分の体重を使う運動も筋トレとして数えています。筋トレだけを週2回以上していた人は、どちらの目安も満たさない人より亡くなる割合が21%低くなっていました。有酸素運動の目安も合わせて満たしていた人では、29%低くなっていました。

週何回、何分がよい?

日本のまとめでは、筋トレの時間と亡くなる割合の関係も調べています。差が最も大きかったのは週30〜60分ほどで、およそ10〜20%低くなっていました。それより長くなると、差はかえって小さくなっていました。

長くやると悪いのかどうかは、まだ分かっていません。研究チームも、多い量の影響ははっきりしないとしています。少なくとも、長い時間をかけなくてよい可能性は示されています。

筋力については、比較試験(くじ引きで組に分け、片方だけ運動してもらって比べる方法)で確かめられています。65歳以上の健康な人を対象にした25の比較試験のまとめでは、筋トレで筋力が大きく伸びていました。週の回数ごとに見ると、週2回の組で伸びが最も大きくなっていました。

年をとってから始めても意味がある?

高齢者約6,700人が参加した、121の比較試験をまとめた解析があります。多くは、週2〜3回の筋トレでした。筋力ははっきり伸び、椅子から立ち上がる動作も楽になっていました。歩く速さは、わずかに速くなる程度でした。

注意点もあります。関節の痛みや筋肉痛は、多くの研究で報告されていました。重い副作用はまれで、運動が直接の原因とされたものはありませんでした。ただし、副作用をきちんと記録していない試験が多いとも書かれています。

効果ごとの根拠の強さ判定の基準
調べたこと根拠結果
筋トレをする人ほど、亡くなる割合が低いか(16の調査のまとめ)根拠 初期10〜17%低い傾向
週何分で差が最も大きいか(同じまとめ)根拠 初期週30〜60分。それより長いと差は小さく
週2回以上の筋トレ(英国の約8万人)根拠 初期21%低い。有酸素運動も満たすと29%
筋力が伸びるか(65歳以上・25の比較試験のまとめ)根拠 確立大きく伸びた。週2回で伸びが最大
椅子からの立ち上がり・歩く速さ(121の比較試験のまとめ)根拠 確立立ち上がりは楽に。歩く速さはわずかに速く
まだ分かっていないこと筋トレで寿命がのびるかを、比較試験で確かめた研究はありません。追跡調査では、筋トレをしているかどうかを本人の回答で調べており、種類や強さはまちまちです。週60分を超えると差が小さくなる理由も分かっていません。65歳以上の25試験のまとめは、試験の質が全体に低く、結果のばらつきも大きいと著者自身が書いています。121試験のまとめでは副作用の記録が不十分で、持病のある人にそのまま当てはめるには注意が必要とされています。

では、どうすればよいか

世界保健機関(WHO)の2020年の指針は、すべての年代に、定期的な筋トレを勧めています。ウォーキングなどの有酸素運動と、筋トレの両方を続けることが大切だとしています。まずは週2回、短い時間から始めてみてください。

今日からできること
  • 週2回、合わせて30〜60分をひとつの目安にする
  • 椅子からの立ち座りや、壁に手をつく腕立て伏せなど、自分の体重を使う運動から始めてもよい
  • ウォーキングなどの有酸素運動と組み合わせる
  • 関節に痛みがある方、心臓や血圧の持病がある方は、始める前に医師に相談する。運動中に痛みや息苦しさが出たら中止する
詳しく知りたい方へ(研究の中身)
16の追跡調査のまとめ(Br J Sports Med 2022)重い持病のない18歳以上を対象にした前向きコホート研究16本。有酸素運動とは独立に、筋トレで全死亡・心血管病・がん全体・糖尿病・肺がんの危険が10〜17%低い。全死亡・心血管病・がん全体は週30〜60分前後で最大の低下(約10〜20%)を示すJ字型の関連。著者は利益相反なしと開示。東北大学・早稲田大学・九州大学
英国の約8万人(Am J Epidemiol 2018)イングランドとスコットランドの健康調査(1994〜2008年)、30歳以上8万306人、死亡5,763人。筋トレの指針(週2回以上)だけを満たす人の全死亡のハザード比0.79、有酸素運動の指針だけで0.84、両方で0.71。ジムでの運動と自分の体重を使う運動を含む
65歳以上の25試験のまとめ(Sports Med 2015)平均65歳以上の健康な人を対象にした比較試験25本。筋トレで筋力が大きく向上(標準化平均差1.57)、筋肉の量は小さな効果(0.42、9試験)。単独の変数では週2回・1種目2〜3セット・1セット7〜9回で筋力の伸びが最大。限界: 試験の質が低い(PEDro平均4.6点)、ばらつきが大きい(I²=80%)
121試験のまとめ(Cochrane 2009)高齢者を対象にした漸増的な筋トレの比較試験121本・6,700人。多くは週2〜3回・高い強度。筋力に大きな効果(標準化平均差0.84)、椅子からの立ち上がりに中〜大の効果、歩行速度は毎秒0.08m向上。関節痛・筋肉痛の報告が多い。重い有害事象はまれで運動が直接の原因とされたものはない。有害事象の記録は不十分
WHOの指針(Br J Sports Med 2020)成人は週150〜300分の中強度、または75〜150分の高強度の有酸素運動。すべての年代に定期的な筋トレを推奨。座りすぎを減らすことも推奨
出典
  1. Momma H, et al. Muscle-strengthening activities are associated with lower risk and mortality in major non-communicable diseases: a systematic review and meta-analysis of cohort studies. Br J Sports Med. 2022. PMID 35228201
  2. Stamatakis E, et al. Does Strength-Promoting Exercise Confer Unique Health Benefits? A Pooled Analysis of Data on 11 Population Cohorts With All-Cause, Cancer, and Cardiovascular Mortality Endpoints. Am J Epidemiol. 2018. PMID 29099919
  3. Borde R, et al. Dose-Response Relationships of Resistance Training in Healthy Old Adults: A Systematic Review and Meta-Analysis. Sports Med. 2015. PMID 26420238
  4. Liu CJ, Latham NK. Progressive resistance strength training for improving physical function in older adults. Cochrane Database Syst Rev. 2009. PMID 19588334
  5. Bull FC, et al. World Health Organization 2020 guidelines on physical activity and sedentary behaviour. Br J Sports Med. 2020. PMID 33239350
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ReverseAging.Tech をつくる人

加藤順彦
代表者加藤順彦MARUICHI PTE. LTD. CEO

自らの体験をきっかけに、幹細胞点滴の魅力を広めています。100名を超える方々をご案内する中で、その可能性をますます実感しています。人生100年時代にふさわしい選択肢として、あなたの選択肢のひとつに加えていただけたら嬉しいです。

山中大介医師
監修者・医師山中大介DMTC CLINIC 院長

美容医療に携わる中で、幹細胞治療の可能性に注目しています。医師としての視点から、安心できる正しい情報を皆さんにお届けします。

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